だるまめ日記

日々の出来事

長男の言葉

私は結婚して15年ほどは

専業主婦でした

 

なので主婦の仕事になるかも知れませんが

お話しします

 

私は 主人の親と同居しています

結婚した当初 主人の祖父母、父母が

おりました

母が亡くなり、祖父が亡くなり

祖母が亡くなり

現在は 父のみ健在ですが

祖母の介護をしていた頃の話です

 

その頃 祖母は週3回 デイサービスに

通っておりました

デイサービスというと、朝のお迎えと

夕方の送りがあり、時間がほぼ決まっていて

朝のお迎えがこられるまでは

家にいなくてはいけません

夕方も送って来られるまでには

家で待ってなくてはいけません

また着替えなど準備もあります

 

子供たちも まだ小学生でしたので

朝は 子供たちの準備もあります

忙しいかぎりでした

 

そうして、子供たちが登校し、祖母を

送り出すと 家事もあり

農作業の仕事も手伝っていました

主人は勤めに行っているのですが

父が農作業をしているためです

 

また祖母が

デイサービスではない日は

父が農作業から帰ってくるまで

車椅子に乗ってる祖母に

一日中ついていなければいけませんでした

 

なので私はどこにも行けませんでした

買い物は、祖母がいない日に短時間で

行っていました

祖母がいる日に 行くとしたら

車に車椅子を積んで

祖母を乗せて

行かなければならなかったのです

 

いちばん 大変な時期だったと思います

 

デイサービスから帰ってきてからも

祖母は 何度もトイレに行こうとして

夕食の支度をしている私を呼びました

 

まだ、ごはんができていないのに

ごはん、ごはんと言いました

娘が 学校での出来事を話そうとしても

祖母が、ごはん、ごはんというのです

娘も不安定になっていました

 

毎日のことですから 次第に 私は

精神的に疲れ果ててしまっていました

 

なぜ、こんなところに嫁にきたのだろう

介護をするために 嫁にきたんじゃない

私にはなんの血のつながりもないのに

同居しているというだけで

なぜ孫の嫁の私が?

そんな考えばかりが浮かび

そんな自分がいやになりました

 

もうだめだ 限界だ 

そう思っていた ある日のこと

 

また、いつものように祖母の

ごはん、トイレの繰り返しの声

すると、横で それを聞いていた長男が

言いました

 

(お母さん   お母さんは

いま  徳を積みよるとやね )   と

笑いながら  明るく言ったのです

 

なぜ 小学生の子が そんな言葉を 知っていた

のかわかりませんが

学校で ちょうど 習ったばかりだったのかも

しれません

 

ですが 私は  そのとたん 我に返り

やさしい気持ちになれたのです

 

徳を積むという意味は

人には知られないようにする良い行い

(陰徳)を重ねていけば

いつか自分に返ってくることだそうです

 

その長男の言葉がなければ

わたしは 祖母の介護という仕事を

乗り越えられなかったかもしれない

 

今では ちゃんと みてあげられて

よかったという思いでいっぱいですし

何も 後悔はありません

 

 

 

 

 

 

 

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